「ママなんだから」に苦しめられた週6勤務・2児の母が、自分時間を取り戻すまで。

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はじめに

「ママなんだから、ちゃんとしなきゃ」
「職場に迷惑をかけちゃいけない」
「キャリアアップするなら、子供が大きくなってから」

こんな言葉を、気づけば頭の中でくり返していませんか?

私は、ずっとくり返していました。
それが自分を苦しめているなんて、まったく気づきもしませんでした。

完璧主義の私は「べき」を手放すのが得意な人間ではありません。
医療従事者あるあるかもしれないですね。
仕事柄、ある程度の正解があり、物事を筋道立てて「こうあるべき」と考えるクセがあります。
責任感も強いほうだと思います。

だからこそ、自分を縛っている「べき」に気づくまで、ずいぶん時間がかかりました。

ですが、この「べき」を手放してみると、
思わぬ副産物を得られて、すごく自由になれた経験があります。
何かを手放すのは、大変なように見えるけど、
何かを新しく始めるよりずっと簡単でした。

「べき」星人に宿った言霊

産休に入る直前の私の口ぐせは、こんな言葉でした。

「産休に入るから、仕方ないよね」
「子どもがいるから、仕方ないよね」
「職場の理解がないから、難しいよね」

当時はこれが、ただの事実だと思っていました。
でも今読み返すと、全部の言葉の裏に「べき」が隠れています。

  • ママになったら、仕事は一歩引くべき
  • 子どもが小さいうちは、自分のことは後回しにすべき
  • これ以上(子供の体調不良以外の)休みは取らないべき

誰かに言われたわけではない。
それなのに私は、この「べき」を当たり前のルールのように守っていました。

復帰してからも
家では「いいお母さん」でいるべき。
職場では「ママだから仕方ないよね」と思われないように、人一倍頑張るべき。
子どもの体調不良で欠勤が重なり、周りの目を気にしながら、肩身が狭い思いをしながら、「出勤できる日はもっとちゃんと頑張るべき」と自分に言い聞かせていました。

苦しさの正体は・・・

あの頃の私は、毎日がしんどい理由を「ワーママだから」と思っていました。
週6日のフルタイム勤務に、2人の子育て。
時間が足りない!!

でも、コーチングと手帳術を学び、自分と深く向き合うようになって気づいたんです。

私を苦しめていたのは、ワーママであることを理由にした時間のなさや忙しさではありませんでした。

「こうあるべき」という思い込み。
そしてそれに加えて、「本当はこうしたい」という気持ちと「こうあるべき」という思い込みの衝突。
だけど、皮肉なことに「本当はこうしたい」という真の(裏の)気持ちは、言語化して私の口から発せられることはなかったのです。
苦しさの正体は、そこでした。

本当は、仕事をもっと頑張りたいのに。
本当は、自分の時間も欲しいのに。
本当は、もっと夫にお願いできたらいいのに。

本当はやりたいことがあるのに、自分で自分にフタをしていたんです。
悪く表現すると、子供を理由に諦めていたのです。

しかも、最悪なことに、これらは自分で決めたものではありません。
「ママって普通こういうものでしょ」という世間一般常識として言われるようなことだったり、
自分が育ってきた環境や自分の両親像に強く影響を受け、
いつの間にか「マイルール」にしていることが多いのです。

手放す勇気…きっかけは第二子の産休

多くのママに触れる中で、また、いい意味で自分と他人を比較することで
なぜ自分だけの「マイルール」に苦しめられているのか、気づくことができます。

とはいえ、「べき」星人を退治していくのは容易なことではありません。
私にとって、自ら手放すことほど屈辱的なことはないと、当時は思っていました。

手放すことが一切出来なかった私にきっかけをくれたのは意外にも”産休”でした。

産休入りに伴い、仕方なく手放したものは・・・

① ポジションへのこだわり
苦労して資格を取って、やっと任されたポジション(肩書きを含む)。やりがいすら感じていたものでした。
手放すのは悔しかったです。
でも産休入りするから誰かに委ねなければならないこと。悔しい気持ちを押し殺し、致し方なく手放しました。

② 「休まず働くべき」
平日に休むなんて、職場に迷惑。
ただでさえ、子供の度重なる体調不良で欠勤しているのだから、
これ以上の有休(自分のための休み)なんて取るべきではない、と思っていました。
今考えると、ただでさえ週6で働いているのだから休みなよーっと当時の自分に言ってあげたいくらいです、笑。

ですが、同業である父の口癖のような言葉「医療従事者に休みはない!」や、
上司の「サイエンスは24時間365日動き続けている、休んでいる暇はない!」が
私には根付いていた。

私が子供の体調不良以外で休みを初めて取ったのは、2023年12月12日。火曜日でした。
初めて「自分のためだけ」に1日を使いました。
すごく勇気のいる決断でした。
だけど、遠方から仲間が集まる、二度とない機会、私は「これに行かないと自分は後々後悔するだろうなー」と感じ、思い切って休暇を取ったのです。

③ 罪悪感
夫に子どもたちを任せて出かけることに、ずっと遠慮がありました。
パパのワンオペで子供たちが大丈夫か?という心配よりも、
子供たちを任せてパパはワンオペできるのだろうか?という心配が勝っていました。
でも思い切ってお願いしてみたら、夫は意外にもあっさり引き受けてくれました。
子どもの体調不良で休む度、夫にワンオペをお願いする度に感じていた「申し訳なさ」や「不甲斐なさ」

これも、意外にも「私がやるべき」から生まれていたものでした。

○○を手放したら、○○が生まれた

不思議なことに、何かを手放すたびに、嬉しい副産物がありました。

手に入れたのは、時間、新しい選択肢、そして自由です。

ポジションや肩書きを手放したことで、初めて、それが自分の単なるこだわりであったことに気がつきました。
そしていざ、それを手放してみると、頻繁な会議やミーティングに出なくていい、チームメンバーのミスの尻拭い、トラブル対応など、余計なことに時間を割くことなく、本当に自分がやりたいことだけに時間を割けるほど、「時間」が生まれたのです。

「休むべきじゃない」を手放したから、平日に自分のための1日を過ごせた。
自分が後悔をしない選択をしたことで、休んでも、職場がちゃんと回ることに気付けたし、何より私自身も、「自分のための休日」のためにその前後、めちゃめちゃ働きました。
大変な側面もあるけど、だけど自分の中ではメリハリつけて乗り切れたのが心地よかった感覚が強いです。
それ以降、私は、ちゃんと「自分のための有給をちゃんと使う」ことを意識し、計画に入れています。
翌年の2024年11月には、日帰りで大阪にひとり旅をして、推し活を思いきり楽しみました。数年前の私には考えもしなかった、新しい「選択肢」でした。

罪悪感を手放し、全部自分でやるべきという思い込みを手放したら、夫が自ら動いてくれる場面が増えました。
パパにワンオペを気楽に頼めるようになったからこそ、今では、私が職場の飲み会に参加するのも、数日の地方出張にも、出かけています。
「自由」を得ました。

そして今は、自分時間を毎日2時間しっかり取る生活を送っています。
「ママだから自分の時間なくても仕方ない(=>自分のことを後回しにすべき)」と思っていた頃の私が聞いたら、きっと驚くと思います。

自分の時間をとっているからこそ、子どもにも夫にも、笑顔で向き合えています。
仕事も、相変わらず週6で全力です。

手放したのは、大切なものではなく、私を縛っていた「べき」だけ。
私にいつからか宿っていた「べき」星人を退治したら、
仕事も家庭も自分も、どれも諦めずに済んだのです。

あなたを縛っている「べき」は何ですか?

もし今、理由ははっきりしないけれど毎日がしんどいなら。それは、あなたの頑張りが足りないからではありません。

あなたの中にある「べき」が、少し多すぎるだけかもしれません。

全部を一度に手放さなくて大丈夫。
まずは試しに手放してみる、くらいの感覚でやってみるのも良いかと思います。
トライアンドエラーを繰り返して、検証してみて、手放せるか判断するのでも全然OK!
でも1つだけ言えるのは、手放すものが自分にとって大きいものであればあるほど、得られるものも大きいということです。
勇気を出して、何か手放してみてください。
手放した先に、「あれ、これって本当に必要だったのかな?」と気づけることがあるものです。

独身貴族の男社会で戦ってきた私は、焦りも不安も抱えながら手探りで歩いてきました。
だから今、同じところで立ち止まっているママに伝えたいです。

その「べき」は、手放しても大丈夫。
手放した先には、ちゃんと新しい選択肢が待っています。

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もしひとつだけ「べき」を手放せるものがあるとしたら、
あなたは何を手放しますか?
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「べき」を書き出してみたけれど、どれを手放していいのか、わからない方へ。

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